美容師になろう!!

そう思ったのは、物心ついた時から。


普通のどこにでもあるような家庭で育つ。

父はサラリーマン。

母は専業主婦。



そんな私が美容師を志した。


小さい時から母っ子で、いつでもそばにいた。


末っ子の特権だ!


幼稚園から帰れば、

母と一緒にスーパーへ行き、

ご飯の支度をする母をすぐそばで見ていた。


それは何年たっても変わらず。


小学生になっても習い事は


『したくない!』といったらしい。。。。



おかげで、

泳げない。

ピアノは弾けない。

習字は苦手。

運動音痴。


学生時代は大変な思いもしたけど、

今はもう、


それでよかったんだ!


と思えるようになった。


そんな私が胸のうちを母に伝えたのは、中学生の頃。


私は、子供ながらに、家にはお金があまりないことを感じていた。

そんな私は母に、


『美容師の学校行きたいから、お金貯めといてね。』


と言った。


その時、母はどんな顔をしていたのか思い出せないが、

よく言えたな。

と今でも思う。



美容専門学校といえば学費が高いことで有名で、中学生の私でさえ、分かっていた。


中学生の頃は、小学生の頃にリレーの選手に選ばれたことがきっかけで陸上部に。


母は、毎日ジャージやTシャツを洗ってくれていた。


今思えば、私は軽い潔癖症で、一度袖を通したものは、汗をかかなくとももう着れない。タオルは一度拭けば、もう拭けない。

靴下も朝練、午後練で変えていた。

そんな私は、いつも他の子より荷物は多かった。



その分洗濯物も多かったと思う。


それでも母は、当たり前のように毎日ちゃんと用意してくれていた。


本当大変だったと思う。



中学生時代、悪い事もして、親にも連絡が何度かいったらしい。

おかげで友人は、1週間学校に来れなくなった。


そんな内申点が下がる一方だったころ。


ふと、我に返った私は、


このままでは、専門学校に入れる高校に行けないかも!


ということに気付いた。


その頃の私はろくに勉強もしていなかった。授業中は、キレイにノートを取ることだけを頑張っていて、理解していなかった。


親にも勉強しろ!と言われたことがなかったので、適当にやり過ごしていた。


このままでは、美容師になるための学校に行けないかも!

と思い。恐る恐る。。。


『塾に通わせて欲しい!!』


。。。。。。。。っ!!!!



よく言えたもんだ。

サボってたくせに。

てめぇーで勉強しろ!

って感じですね。

それなのに、


親はこんな私を塾に通わせてくれた。



そんなこんなで、高校受験。

推薦には落ちたものの、一般入試でなんとか専門学校への進学も多い進学校へ入学できました。


背伸びして入った高校では、遅刻ざんまい。

一年の半分以上は遅刻。。。


学習能力のなさ。。。


2年目にようやく我に返り、遅刻をしないよう頑張る。←当たり前。

美容師の専門学校に行くには遅刻が厳禁だからだ。←どこいくにもね。



3年目、専門学校推薦。

当然落ちる。凹む。

一般入試でなんとか入学。



そんなこんなで、なんとか乗り切ってきた学生時代。

やりたいことなかったらどうなっちゃってたんだろ。。。

と思うと恐ろしい。